爽 贅沢濃蜜プリン

どうも!アイスマン福留です。

今回ご紹介するのは、ロッテ『爽 贅沢濃蜜プリン』。爽ファンはもちろん、プリンファン必見です!

ロッテ『爽 贅沢濃蜜プリン』

日本の四季において、アイスクリームはもはや「夏の涼」だけを目的としたデザートではありません。気温が低下し乾燥する冬、暖房の効いた室内で濃厚なアイスクリームを楽しむ「冬アイス文化」はすっかり浸透しています。一般的に夏は氷菓やシャーベットのような「涼」を求める需要が高く、冬は乳脂肪分の高い「コク」を求める需要が高まります。ロッテの『爽(SOH)』は1999年の発売以来、「微細氷」によるシャリシャリとした食感と圧倒的な爽快感をアイデンティティとしてきました。つまり、DNAレベルでは「夏」の属性を持つアイスなのです。

しかし! 今回の新作は、あえて冬の時期に微細氷の特徴を残しながらも、乳脂肪分を高めた「濃厚な爽」。この「氷と濃厚さの共存」という矛盾した体験こそが、何でもあり!な現代の消費者が求める「満足感」に合致しているのかもしれません。

今回ご紹介する『爽 贅沢濃蜜プリン』は、まさにその「冬の爽」を体現した商品。2025年12月16日、全国のコンビニエンスストアで先行発売されたこの一品は、単なる新フレーバーではありません。過去のプリン味の系譜を受け継ぎつつ、「贅沢」「濃蜜」というキーワードでスペックを極限まで高めた、ロッテの「本気」が凝縮された逸品です。
2025年の冬アイス市場のトレンドを俯瞰すると、キーワードは「体験型」と「プレミアム化」。単に甘いものを食べるのではなく、食感のコントラストや特別な原材料(今回は北海道産生クリーム)による「ご褒美感」が重視されています。

また、プリンというフレーバー自体も、昭和レトロブームから続く「固めプリン」「喫茶店プリン」といった文脈の中で再評価され続けています。しかし、今回の『爽』が打ち出すのはレトロではなく、「贅沢さ」というアプローチ。パッケージも高級感のある仕上がりです。従来の『爽』は白や水色を基調とした爽やかなデザインが多いですが、この配色は明らかに「冬の夜、一人の時間に食べるご褒美」を意識していそう。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

『爽』のプリン味は過去にも発売されています。

商品名 爽 純喫茶風プリン味 爽 なつかしの特製プリン 爽 贅沢濃蜜プリン
発売年: 2020年4月 2022年10月 2025年12月
種類別: ラクトアイス ラクトアイス アイスミルク
コンセプト: レトロ感、昔ながらの固めのプリン どこかなつかしい、純喫茶で提供される昔ながらのプリン 贅沢・濃密・ワンランク上の爽
特徴: カラメルゼリー入り 卵のコクを強化、特製カラメルソースを配合、ほろ苦さをプラス 北海道産生クリーム使用。特製焦がしカラメルソースを入れた濃蜜で濃い味わいを実現
価格: 151円(税込) 162円(税込) 248円(税込)

過去の「なつかしさ(レトロ)」という路線から、今回は完全に「高級感(ラグジュアリー)」へと舵を切りました。価格も税込248円と、コンビニアイスとしてはミドル〜ハイエンドの価格帯に設定されています。これは、原材料費の高騰という経済的背景もありますが、それ以上に「高くても美味しいものを食べたい」という冬アイスユーザーのインサイトを突いた戦略的価格設定と言えるでしょう。コンビニエンスストア先行発売商品ということもあり、この層に向けた「爽」の高級化プロジェクトへの強い意図を感じます。

四角い紙カップ容器

『爽』独自の四角い紙カップは、片手で持ちやすく、スプーンですくいやすい形状。蓋を開けた瞬間、四隅までみっちりとアイスが詰まっている様子は視覚的な満足感を高めてくれます。この容器は、一枚の紙を山折りと谷折りで熱圧着し、立体的に成形したもの。四角型は輸送や納品時にかさばらず効率的という利点もあります。今では『爽』定番の容器ですが、発売当初は革新的なアイデアでした。側面にも大きく「爽」の文字があしらわれており、冷凍ケースで積み重ねられていてもブランドが視認できるのもポイントです。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

カップ底面には、「おつかれさまです」という吹き出しと共に、イラスト&メッセージが。

「おつかれさまです 北海道産生クリームを使用したプリンアイスに 特製焦がしカラメルソースをからめた 贅沢な味わいで癒されてください」

パッケージ・コミュニケーション

このように、ロッテは近年、『雪見だいふく』の蓋裏や、『爽』のパッケージ底にメッセージを忍ばせる「パッケージ・コミュニケーション」を積極的に行っています。「今日一日頑張ったあなた」を意識した内容になっています。コンビニでこの商品を手に取るサラリーマンや学生が、ふとこの文字を見た瞬間に感じる「肯定感」こそが、リピート購入を生む心理的なフックとなるのかもしれませんね。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

ペリペリと蓋を剥がします。 現れたのは淡いカスタード色のアイスに、カラメルソースの「渦(うず)」! 過去の「純喫茶風」ではチップ状のゼリーが散りばめられていましたが、今回はソースが充填されています。しかも、ただのソースではなくアイスと一緒に練り込まれるようなマーブル模様を描いています。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

表面にわずかな凹凸があります。見るからに濃厚そうなビジュアル。カチカチに凍っているというよりは、少しふんわりとした空気感を感じさせる表面です。鼻を近づけると、バニラと卵の甘い香りが漂います。安っぽいプリンの香りではなく、パティスリーのプリンのような奥行きのある香り。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

さあ、いよいよ実食! スプーンを入れると、「サクッ」としつつも程よい抵抗感。種類別はアイスミルクですが、思ったよりもサクサクの質感です。口に入れると、まず「シャリッ」とした微細氷の食感。氷の粒が溶けた直後、濃厚なカスタードの風味とクリーミーな味わいが広がります。従来の『爽』はシャリシャリと水のようにスッと消えていきますが、今回の『贅沢濃蜜プリン』は違う。シャリシャリの後に、ふわっ&とろ〜り、そしてスッと消える——この多層的なテクスチャがたまりません。この「食感の二段構え」こそが、まさに贅沢濃蜜な味わい。微細氷のサイズも心なしか細かく、クリームとの親和性が高められているように感じます。

北海道産生クリーム由来の、力強いミルクのコク。そして卵黄のまろやかな甘み。お手頃な「プリン風味」ではなく、本物のカスタードクリームを凍らせたような密度のある味わいです。そこに「特製焦がしカラメルソース」がしっかりと主張。断面を見ると、ソースは螺旋状に入っているため、食べる場所によって量が変化。ソースが直撃した瞬間、「ほろ苦さ」がガツンと来る。甘いだけじゃない、このビターなアクセントが全体の甘さを引き締めます。まさに「大人向け」のチューニング。

そして最後——濃厚なカスタードとカラメルが混ざり合い、口の中が甘さで満たされたところを、微細氷が溶けてスッと洗い流してくれる。これこそ『爽』最大の特徴。「濃厚なのに、口の中にベタつきが残らない」。ロッテが謳う「爽快な後味」は、嘘ではありませんでした。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

製造者は「株式会社ロッテ」。製造所固有記号を調べると滋賀工場での製造です。 1985年にアイスクリーム専門の工場として設立された滋賀工場は、琵琶湖のほとり、歴史と文化が息づく安土町に位置しています。1993年には、菓子製造工場も稼働を始め、豊かな自然環境のもとで「爽」や「クーリッシュ」、「雪見だいふく」、「トッポ」、「パイの実」など、多くの人気商品を生産しています。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

2020年に発売された『爽 純喫茶風プリン味』が151円(税込)に対して、今回の『爽 贅沢濃蜜プリン』は248円(税込)。数字だけ見ると「5年で64%アップ!?エグ過ぎる…!(涙)」と思うかもしれません。しかし、これは単なる値上げではありません。 2020年と2022年の『爽プリン味』は「ラクトアイス」でしたが、今回の2025年モデルは「アイスミルク」へ規格が変わり、完全に別物へと進化をしています。赤城乳業の『ガリガリ君』でいえば、通常のガリガリ君と『ガリガリ君 リッチ』シリーズの違いといったところでしょうか。約100円の価格差は、北海道産生クリーム、濃厚な乳脂肪分と考えれば、むしろ「コスパの良い贅沢」と言えるでしょう。

ロッテ 爽 贅沢濃蜜プリン

今回紹介した『爽 贅沢濃蜜プリン』は、「夏のアイス」である『爽』ブランドが、冬の覇権を握るために放った切り札といえる商品です。コンビニアイスの世界は一期一会。本品は数量限定なのでコンビニの棚から消える前に必ず確保してください。爽ファン&プリン好きは今すぐお近くのコンビニへダッシュです!

アイスマン福留でした!Have a ICE day !!

商品名
爽 贅沢濃蜜プリン
メーカー
ロッテ
購入店
ミニストップ
価格
230円(税込248円)
種別
アイスミルク
内容量
185ml
成分
写真参照
エネルギー
193kcal
発売日
2025年12月16日
ひとことコメント
濃密なプリンのおいしさをアイスで楽しめる!
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