どうも!アイスマン福留です。
今回ご紹介するのは、ファミリーマート限定・数量限定で発売された最新のカップアイス「ピエール・エルメ アンソロジー ザ・ショコラ」です。パティスリー界の巨匠×遊び心の職人、赤城乳業による約8年ぶりのコラボレーションに注目です。
赤城乳業『ピエール・エルメ アンソロジー ザ・ショコラ』
ピエール・エルメ氏といえば、「パティスリー界のピカソ」と称される世界的なパティシエ。そのブランドを国内で展開するPH PARIS JAPON(ペーアッシュ パリ ジャポン)株式会社監修のもと、赤城乳業がアイスとして具現化したのがこの商品。実は、赤城乳業とピエール・エルメのコラボは今回が初めてではありません。2016年12月にも「イスパハン」が発売されました。ライチローズアイスにフランボワーズチップ入りチョココーティングを施した、あの逆三角形のバーアイスを覚えているアイスクリーム・ラバーも多いのではないでしょうか。翌年には「キャレマン ショコラ」も発売しています。
あれから約8年。ファミリーマート限定の監修シリーズ「ピエール・エルメ アンソロジー」第3弾として、ついにアイスクリームが登場しました。価格は348円(税込)。2016年発売の「イスパハン」が237円(税込)だったことを考えると、形状は異なりますが約47%の価格上昇となります。しかし、近年の原材料費やエネルギーコストの高騰、そして本商品の圧倒的な品質を鑑みれば、むしろ「納得の価格設定」といえるでしょう。
パッケージは、深みのあるブラウンを基調にゴールドのアクセントが映えるデザイン。よく見ると、繊細な模様が全面に施されています。これは、ピエール・エルメ氏の故郷であるフランスの伝統的な図柄(中世刺繍柄)をモチーフにしたものでしょうか。中央には「PIERRE HERMÉ」と「Anthology」の文字。「アンソロジー」というシリーズ名が示す通り、「古き良き時代のパティスリーの世界観を現代的に再解釈したコレクション」というコンセプトが、このパッケージデザインにもしっかりと反映されています。
カップ側面には蓋と同様にチョココーティングとココアクルトンをトッピングした商品のビジュアルが。内容量は110ml。
プレミアムアイスクリームの代表格であるハーゲンダッツのミニカップが110mlなので、ちょうど同じサイズ感ですね。

蓋をはがすと、アイスの表面全体を覆う厚めのチョココーティング層。その上にゴロっと散りばめられた茶色い粒々が、今回の主役「ココアクルトン」です。

クルトンといえば、通常はスープやサラダのトッピングに使われるパンの加工品。それをアイスに使うという発想が、さすが赤城乳業です。
表面はまるでガトーショコラのような濃厚なビジュアル。チョコの艶やかな光沢とクルトンのマットな質感のコントラストが美しい。カカオの香りがふわっと漂ってきて、期待感が一気に高まります。

スプーンを入れてみると…これが予想以上に固い。チョココーティングがしっかりしていて、パリッという手応えがあります。その下には、同じくココアクルトンを混ぜ込んだチョコアイスが。二重構造で食感の変化を楽しめる設計になっています。
ひと口食べると、まず天面のチョココーティングがパリッと割れます。
続いてやってくるのが、ココアクルトンのザクザク食感。これがクッキーでもなく、クランチでもない独特の歯応え。パン由来の素朴さがありながら、ココアの風味がしっかり主張してきます。
さらに奥に進むと、チョコアイス本体へ。ここにも小さなクルトンが潜んでいるのですが、アイスの水分を吸って、ややしっとりとした食感です。同じクルトンなのに、天面と内部で全く異なる表情を見せてくれる。この設計がお見事!(パチパチ…)
味わいは、甘さ控えめのビターチョコレート。酸味のあるカカオの風味が際立ち、大人向けの仕上がりになっています。ピエール・エルメらしい、素材の個性を活かした味づくり。
整理すると、この商品では4つの食感を楽しめます。
① パリパリのチョココーティング
② ガリガリ・ザクザクの天面クルトン
③ しっとり柔らかな内部クルトン
④ なめらかなチョコアイス
食べ進めるごとに異なる表情を見せてくれるのも楽しい。最後まで飽きさせない計算され尽くした構成です。
あそびましょ。×パティスリー界のピカソ
販売者は赤城乳業株式会社、製造所は赤城乳業の深谷工場。赤城乳業は「ガリガリ君」で知られる、埼玉県深谷市に本社を置くアイスメーカーです。「あそびましょ。」をスローガンに、ガリガリ君リッチの「コーンポタージュ味」や「ナポリタン味」など、業界の常識を覆す独創的な商品開発で常に消費者を驚かせています。
一方のピエール・エルメ氏は、1961年フランス・アルザス地方生まれ。14歳で伝説的パティシエ、ガストン・レノートルの元で修行を開始し、「フォション」「ラデュレ」のシェフパティシエを経て、1998年に自身のブランドを設立。「パティスリー界のピカソ」とも称されるマカロンの魔術師であり、「イスパハン」や「フェティッシュ」といった名作を世に送り出しています。日本では、パリ本店に先駆けて東京・ホテルニューオータニに世界1号店をオープンさせたことでも知られています。現在はPH PARIS JAPON株式会社がブランドを運営し、国内の主要百貨店や高級ホテルを中心に広くブティックを展開しています。
ファミリーマート×ピエール・エルメ アンソロジー
今回の「ピエール・エルメ アンソロジー」シリーズは、ファミリーマートで、2025年1月から「ファミマルSweets」の新しいスイーツシリーズとして、「ピエール・エルメ アンソロジー」監修のスイーツを過去2回にわたって発売してきました。第1弾でマカロン サンドとザ・ガトー クリームが登場し、第2弾、第3弾と展開。そして第3弾で満を持して登場したのが、シリーズ初のアイス商品となるこの「ザ・ショコラ」です。
赤城乳業×ピエール・エルメ
製造を担当している赤城乳業とピエール・エルメのコラボは以下の通り。
| 商品名 | 発売時期 | 価格 | 内容量 | 種類別/形状 |
| イスパハン | 2016年12月 | 237円 | 85ml | アイスクリーム/バー |
| キャレマン ショコラ | 2017年2月 | 237円 | 85ml | アイスクリーム/バー |
| ザ・ショコラ | 2025年12月 | 348円 | 110ml | アイスミルク/カップ |
このほか、オハヨー乳業でもカップタイプの「PIERRE HERMEアイスデザート Ispahan(イスパハン)」が2015年4月に発売されました。
チョコ好き必食、食感で勝負の本格派アイス
今回の「ピエール・エルメ アンソロジー ザ・ショコラ」は、チョコレートの味わいと食感の両方で勝負する攻めの一品でした。
ココアクルトンという斬新な素材を、天面と内部で使い分けることで4つの食感を実現。パリパリ、ガリガリ、しっとり、なめらか――ひと口ごとに変化する表情が、最後まで食べる楽しさを演出してくれます。
味わいは酸味のあるビターチョコレートで、甘いものが苦手な方にもおすすめできる大人向けの仕上がり。ピエール・エルメらしい素材の個性を活かした味づくりが最大の特徴。
348円という価格は、コンビニアイスとしてはプレミアム価格帯。しかし、これだけの食感体験ができるなら、ご褒美アイスとして十分な価値があります。
ファミリーマート限定・数量限定なので気になる方はお早めに。チョコレート好きはもちろん、食感にこだわるアイスファンにもぜひ試していただきたい一品です。
アイスマン福留でした!Have a ICE day !!




















