こんばんは!アイスマン福留です。
今回は、近所のスーパーマーケットで学校給食でおなじみの「ムース」の紅はるか味を発見したのでレビューします。
セリア・ロイル『紅はるかムース』
今回紹介するセリア・ロイルの『紅はるかムース』は、九州の学校給食で長年愛されてきた「ムース」シリーズの新フレーバー。紅はるか焼いもペーストを5%使用し、溶けにくい不思議な食感が楽しめるワンハンドアイスです。
ムースとは
ムースは、もともと全酪新世乳業の商品。商品名は70年代のヨーロッパで流行していたムースから。九州では昔から学校給食の定番として親しまれ、2011年にワンハンドで食べられるスタンディングパウチ容器を採用してからは、さらに人気が高まりました。2013年からは全国のセブン-イレブンに登場し、九州の給食でしか味わえなかったローカルデザートが全国的に広まるきっかけに。2004年に全酪新世乳業と工場を合併したことで、セリア・ロイルが製造を引き継ぎ、今では全国区の人気商品へと成長しています。
パッケージは、紅はるか(焼いも)の自然な黄金色をベースに、濃紺の商品名(Mousse)が映えるシンプルな装い。左上には「セリア・ロイル」のブランド名が。おなじみの「とけない不思議なアイスです」というキャッチコピーも健在です。
種類別はラクトアイス規格。最近は「溶けないアイス」として葛を凍らせた商品などがニュースで取り上げられることもありますが、ムースはあくまでアイスクリーム類の規格をしっかり満たした、れっきとしたアイス。そこに安心感があります。
細長いスタンディングパウチ
内容量は85mlと、ワンハンドで気軽に楽しめるサイズ感。パウチの形状は細長く、押し出すタイプなので、最後まで手を汚さずに食べられるのも嬉しいポイント。開封後は下から押し出していくだけで、スムーズに食べ進められる構造になっています。
容器そのものはビニールなので柔らかく、少し力を加えるだけで中身が出てくる仕組み。この手軽さも魅力です。パウチの両端にある切り込みも、爪を立てずとも簡単に開けられる工夫が施されており、細部にまで配慮が行き届いています。
パウチ容器から押し出されたムースは、目にも鮮やかな黄色。まるで焼いもをそのまま冷やして固めたかのような色合いで、見た目からして食欲をそそります。表面はつるんとしていて、ところどころに小さな気泡が見えるババロア的なビジュアルがたまりません。
少し溶かし、押し出すごとにぷるんぷるんと揺れる様子が愛らしい。冷凍庫から出したばかりの状態だとカチカチなので、少し時間を置くことをおすすめします。香りは控えめながら、ふんわりと紅はるかの甘い香りが漂います。
包丁で切ってみると、断面も焼いもカラー。さつまいもペーストのほか、脱脂粉乳、粉末水飴、バターなどを使用してつくられています。ひと口食べると、ぷるんぷるん。見た目通りの食感です。凍ったままでも、少し溶かしてもおいしく食べられます。
今回は写真を撮影するためにお皿にあけてスプーンで食べました。もちもちとした独特の歯ごたえで、まるで焼いもを冷やしてぷるぷるにしたような新感覚スイーツを食べているかのよう。このほどよい弾力がクセになります。
食べている途中で溶けてくるので食感のグラデーションが楽しめます。表面がとろりと溶け始めると、ぷるぷる感が増し、ムース特有のなめらかさが際立つように。凍った部分と溶けた部分のコントラストが絶妙で、ひと口ごとに違う表情を見せてくれるのがムースの醍醐味。まさに唯一無二のアイス。これこそが長年愛され続けてきた理由なのでしょう。
セリア・ロイルは、福岡県朝倉市に拠点を置くアイスクリームの専門メーカー。1955年(昭和30年)に、ロイヤルの前身であるキルロイ貿易株式会社でロイヤルアイスクリームの製造を開始したのが始まり。ムースは同社の看板商品で、もともとは全酪新世乳業でつくられ九州では学校給食の定番として世代を超えて親しまれてきました。
2005年に全酪新世乳業株式会社より工場の移管を受け、第2工場として稼動。これにより、セリア・ロイルのムースが全国に知られるきっかけとなりました。近年では、お菓子メーカーとのコラボ商品など、企画力にも定評があり、時代のニーズに応じた商品開発を続けています。
今回紹介した「紅はるかムース」は、128円(税込)というお手頃価格なところも魅力。九州の学校給食で親しまれてきた懐かしい味を、全国の人が気軽に楽しめるのは、なんとも贅沢な体験です。驚きの完成度ですので見つけたらぜひ食べてみてください!
アイスマン福留でした!Have a ICE day !!