こんばんは!アイスマン福留です。
2025年もいよいよ大詰め。年末年始のご褒美アイスにぴったりの新作が明治ブルガリアシリーズから登場しました。さっそくご紹介します!
明治『ブルガリア フローズンヨーグルトデザート 濃い苺』
「明治ブルガリアヨーグルト」誕生の物語は、1970年に開催された大阪万博の「ブルガリア館」から始まりました。同社のスタッフが現地で試食した本場のプレーンヨーグルトの味に感動し、この「本場の味」を日本に届けたいという想いが開発の契機となったのです。
持ち帰ったサンプルを基に研究を重ね、試作品を作りながら何度もヨーロッパを訪れる日々。翌1971年には、日本初のプレーンヨーグルトとして「明治プレーンヨーグルト」を市場に投入。さらに1972年にはブルガリアの国名使用許可を得て、1973年に商品名を「明治ブルガリアヨーグルト」へと改称。あれから半世紀以上が経ち、今や日本の食卓に欠かせない存在となりました。
そんな明治ブルガリアヨーグルトをワンハンドのバータイプとして楽しめる「明治ブルガリア フローズンヨーグルトデザート」シリーズは、2022年3月28日に誕生。明治独自の開発による濃厚な専用ヨーグルトを使用し、濃厚かつ爽やかな味わいのアイスバーとして、これまでに「プレーン」「ブルーベリー」「ストロベリー」「アロエ」「塩レモン」、果肉入りのちょっと贅沢な「果肉をまとったフローズンヨーグルトデザート 白桃」などを展開。シリーズ累計出荷数は1億本を突破する大ヒットシリーズに成長しています。
今回の『濃い苺』は、年末年始の「ご褒美需要」を狙ったプレミアムライン。シリーズ史上最高価格の248円(税込)で登場しました!
シリーズ価格・仕様 変遷アーカイブ
| 発売時期 | 製品名 | コーティング仕様 | 価格(税込) | 内容量 | シリーズの位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | プレーン | 極薄コーティング | 151円 | 85ml | 初代 |
| 2023年3月 | ブルーベリー 果汁5% | 果汁コーティング | 172円 | 85ml | コーティング仕様 |
| 2024年3月 | ストロベリー 果汁6% | 果汁コーティング | 172円 | 85ml | 累計4600万本記念。春の定番化。 |
| 2025年1月 | 果肉をまとった白桃 果汁・果肉分44% | 果肉入りソース | 237円 | 82ml | プレミアム転換点 |
| 2025年4月 | アロエ | アロエ葉肉入りソース | 183円 | 73ml | ミドルライン |
| 2025年7月 | 塩レモン 果汁5% | レモンコーティング | 183円 | 85ml | 夏季限定 |
| 2025年9月 | ブルーベリー 果汁5% | 果汁コーティング | 194円 | 85ml | 価格改定 |
| 2025年11月 | 冬の濃いめ | コク重視 | 194円 | 85ml | 冬季限定リッチ仕様 |
| 2025年12月 | 濃い苺 果肉10% | 濃い果肉コーティング | 248円 | 80ml | 冬季プレミアム |
プレミアム路線へ
初登場の2022年の151円から2025年の248円へ、約64%の価格上昇。これは単なる値上げではなく、明確な「プレミアム化」への転換でした。注目すべきは、2024年のストロベリー(172円・果汁コーティング)と比較して、今回の『濃い苺』は「濃い果肉コーティング」という新仕様に進化している点。この「果肉コーティング」は、今年1月に発売された高果汁・果肉仕様の『果肉をまとった白桃』から始まった流れです。イメージとしては、森永乳業の『フルーツPARM』のヨーグルト版といったところでしょうか。2025年からは新作の発売ペースも上がり、シリーズとして急展開を見せています。今後はこのプレミアム仕様のフレーバー展開が増えていきそうです。
苺の濃厚さを予感させるデザイン
パッケージは、明治ブルガリアヨーグルトのオリジナルデザインを継承しつつも、より高級感を盛り込んだ仕上がりに。深みのあるストロベリーレッドと、ブルガリアブランドを象徴する濃紺、補色のゴールドをあしらったコントラストが目を引きます。
「濃い苺」というゴールドの商品名が大きく配置され、写真を見るだけで、果肉感たっぷりの贅沢な仕上がりが伝わってきます。50年以上の歴史を持つブルガリアブランドだからこその風格。コンビニの棚に並んでいても、その品格はひときわ目立ちます。
パッケージから取り出すと、色鮮やかなアイスバーが登場!表面は、いちごの粒感をしっかりと感じられる濃い果肉ソースで包み込まれています。
2024年のストロベリーが「果汁コーティング」だったのに対し、今回は「濃い果肉コーティング」。見た目からして明らかに違います。果肉のつぶつぶ感が目視でも確認でき、まるで本物の完熟いちごをまとったような贅沢な佇まい。
内容量は80ml。2024年の『ストロベリー』(85ml)と比較するとやや小ぶりになっていますが、今年発売の『果肉をまとった白桃』(73ml)よりは多め。仕様や内容に応じて、サイズと価格のバランスをうまく調整しているようです。
形状は同社の「明治チョコレートアイスクリームバー」「GOLD LINE」「タンパクト」シリーズなどで採用されてきたおなじみのバータイプ。手に取りやすく、食べやすいワンハンドスタイルです。
価格は248円(税込)。コンビニアイス市場において、この価格帯はハーゲンダッツのバータイプやPARMの期間限定フレーバーと直接競合する領域です。明治がこの価格帯に踏み込んだ背景には、「ヨーグルト由来のヘルシー感」と「LB81乳酸菌」という機能的価値への自信はもちろん、シリーズの売上実績や、高価格帯でも売れるコンビニエンスストアという販路への手応えがあるのでしょう。
断面を見ると、外側の濃い果肉ソースと、内側の真っ白なヨーグルトベースアイスの2層構造がくっきり。この色のコントラストが美しい!
ひと口かじると、完熟いちごのような甘酸っぱさが口の中いっぱいにじゅわっと広がります。果肉のつぶつぶ感がたまらない。追いかけるようにヨーグルトアイスのなめらかなコクと爽やかな酸味が訪れます。明治独自のLB81乳酸菌(ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株を組み合わせた乳酸菌)で発酵させることで実現した、すっきりとした後味が印象的。
「濃厚なのに爽やか」――これがブルガリアフローズンヨーグルトデザートシリーズの最大の魅力ですが、『濃い苺』はその特長を見事に体現しています。低温フリージング技術により、きめ細かくなめらかな食感も健在。種類別はアイスミルク規格ながら、上質なフローズンヨーグルトデザートとしての品格を感じさせます。
ブランドサイトで展開されている「#〆アイスはこれでした」キャンペーンが示すように、食事の後の口直しとしても最適。重たい食事の後に「さっぱりしつつ満足感のある」デザートを選びたいという消費者心理を見事に突いています!
製造者は株式会社明治。製造所は大阪府貝塚市の明治関西アイスクリーム工場(明治なるほどファクトリー関西)です。2011年の明治乳業と明治製菓の統合後、約92億円を投資して設立された最新鋭の工場で、年間生産量5万klという驚異的な生産能力を持つ明治の技術力の象徴です。
「果肉コーティング」という技術的に難しい仕様を実現できるのも、この工場の高い技術力があってこそ。液体の中に固形物(果肉)を分散させた状態で均一にコーティングするには、粘度調整、温度管理、糖度と凝固点の精密なコントロールが求められます。
今回紹介した明治『ブルガリア フローズンヨーグルトデザート 濃い苺』は、シリーズの進化を体現する、まさに冬の贅沢フローズンヨーグルトといった商品。2022年3月のシリーズ誕生から約3年の歴史の中で、「プレミアム化」を実現しています。
「健康志向」と「嗜好性」の融合という、現代のフローズンデザート市場のトレンドを見事に捉えた逸品。ハーゲンダッツ等のクリーム系アイスが「高カロリー・高脂肪」であるのに対し、ブルガリアフローズンは「ヨーグルト由来のヘルシー感」という独自の強みが武器ですね。
現在、全国のコンビニエンスストアで発売中。冬のプレミアムフローズンヨーグルト、ぜひお試しください!
アイスマン福留でした!Have a ICE day !!




















