こんばんは! アイスマン福留です。
今回ご紹介するのは、明治からこの冬に登場し、全国発売された冬限定商品『Dear Milk 特濃』です。
明治『Dear Milk 特濃』
Dear Milk(ディアミルク)といえば、2023年3月に関東エリアで先行発売され、計画比約2倍という驚異的な売上を記録したプレミアムミルクアイスクリーム。「原材料、乳製品のみ」という国内初のコンセプトが話題を呼び、2024年3月から全国展開を果たしています。
そして今回登場した「特濃」は、シリーズ初の冬季限定フレーバー。通常版の乳脂肪分17.0%に対し、本品は乳脂肪分19.5%という濃厚仕様。寒い季節にこそ食べたくなる、リッチな味わいが期待できそうです。
明治といえばお手頃価格で人気の「明治エッセル スーパーカップ」が有名ですが、実はプレミアムアイスクリームの分野では長い歴史を持つメーカーです。1970年代にはアメリカの「レディーボーデン」とライセンス契約を結び、日本におけるプレミアムアイス市場の礎を築きました。その後も「彩 AYA」「ロマノ・ビンディ」「ブルージェ」など、数々の高級アイスクリームを世に送り出してきた実績があります。
そんな明治が、長年培ってきたノウハウを活かしながら「牛乳のおいしさ」にフォーカスして開発したのがDear Milkシリーズ。今回の特濃は、まさにその集大成といえる一品です。
パッケージは、白地に紺、金、赤をあしらったデザイン。通常版が白×紺を基調としたデザインなのに対し、特濃は深みのある赤を差し色として使用し差別化を図っています。
蓋部分は「Dear Milk」のロゴを大きく配置し、右上には金色の「冬限定」シール。白いミルク背景にスプーンですくったアイスの写真が映え、見るからに濃厚な印象を受けます。とくに「特濃」の二文字は赤い筆文字風のフォントでインパクト抜群です。
カップ側面は赤基調、「100%北海道十勝製造乳製品使用」の文字が誇らしげに並びます。通常版の紺色が「澄んだミルク感」を表現しているとすれば、特濃の赤は「リッチな濃厚感」といったところでしょうか。
素材は紙カップで、FSC認証紙を使用。環境への配慮も忘れていません。内容量は130ml。これは通常版と同じサイズ。価格は226円(税込)。通常版の216円から10円アップとなっていますが乳脂肪分の増量を考えれば納得のプライシング。種類別「アイスクリーム」規格で乳脂肪分19.5%というハイスペックを考えれば驚異的なコストパフォーマンス。これは素直にうれしい。
ふわり漂うミルクの香り、バターのような黄金色
蓋を開けると、ふわりとミルクの香りが立ち上ります。
表面は淡いクリーム色で、まるでバターのような黄味がかった色合い。乳脂肪分の高さを視覚的に物語っています。

アイスの表面はなめらかで、きめ細かい。スプーンを入れると適度な抵抗感がありながらもスッと沈み込みます。硬すぎず柔らかすぎず、まさに食べごろの状態。
空気の含有量も低め。密度の高さが、スプーンを通じて伝わってきます。
舌でとろける濃厚ミルク、余韻まで続くリッチなコク
ひと口食べると、アイスクリームが舌の上でスッととろけ、瞬く間にクリーミーなミルクの風味が口いっぱいに広がります。
食べ始めから食べ終わりまで、一貫して濃厚なコクが持続します。まるで牧場で搾りたてのミルクをそのまま凍らせたようなピュアで力強い乳の味わい。
甘さは控えめながら、しっかりとした満足感があります。これはコンデンスミルク(加糖練乳)由来の自然な甘み。砂糖を直接加えていないため、ミルクの風味を邪魔しない上品な甘さに仕上がっています。
食感はクリーミーで、少し溶かすと濃厚なジェラートのような食感に。口どけが良いのに余韻が長く、飲み込んだ後も乳のコクが舌に残ります。めっちゃおいしい!
「氷点濃縮仕立て製法」を採用しているため、熱を加えて濃縮した乳製品にありがちな「焦げ感」や「重たさ」がありません。フレッシュでクリーンな味わいが印象的です。
通常版と食べ比べると、やはり濃厚でコクが深い。さすが冬仕様。
冷凍庫から出して5〜10分ほど置くと、さらにクリーミーさが増します。時間による味わいの変化も楽しめる一品です。
通常版と特濃の比較
最後に、通常版と特濃のスペックを比較してみましょう。
| 項目 | Dear Milk 通常版 | Dear Milk 特濃 | 差分 |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2023年3月27日 | 2025年12月1日 | – |
| 価格(税込) | 216円 | 226円 | +10円 |
| 内容量 | 130ml | 130ml | ±0 |
| カロリー | 265kcal | 298kcal | +33kcal |
| 乳脂肪分 | 17.0% | 19.5% | +2.5% |
| 無脂乳固形分 | 11.0% | 11.5% | +0.5% |
| たんぱく質 | 4.3g | 4.6g | +0.3g |
| 脂質 | 19.1g | 22.0g | +2.9g |
| 炭水化物 | 21.5g | 20.4g | -1.1g |
| 食塩相当量 | 0.14g | 0.15g | +0.01g |
| 販売期間 | 通年 | 冬季限定 | – |
なかでも注目すべき点は乳脂肪分の2.5%アップでしょうか。数字で見ると小さな差に思えますが、食べ比べてみると違いは歴然。この差がリッチな口当たりと濃厚な余韻を生み出しています。
引き算の美学から生まれた、冬だけの贅沢ミルクアイス
Dear Milk 特濃は、明治が長年培ってきたプレミアムアイスクリームのノウハウと、「原材料、乳製品のみ」という引き算の美学が融合した一品。
乳脂肪分19.5%という濃厚仕様は、まさに冬にぴったり。暖かい部屋でゆっくり溶かしながら味わえば、北海道十勝の大地が育んだミルクの恵みを存分に堪能できます。
真っ白な電車内広告
2023年の発売時には「ホワイト広告」で話題を呼んだDear Milkシリーズ。商品名やコピーをニス塗りでかすかに見える程度という前代未聞の広告キャンペーンは「何も足さない」というコンセプトを見事に体現。(この辺はいかにも大手広告代理店らしいクリエイティブ)広告は東急エージェンシーのクリエイティブユニット「座」+原宿サン・アド+OUWNが担当していました。
気になる原材料は、なんと「乳製品(北海道製造)」のみ。具体的には、脱脂濃縮乳・クリーム・コンデンスミルクの3種類だけで構成されています。卵、香料、着色料は一切不使用。安定剤や乳化剤といった食品添加物も入っていません。
乳製品はすべて北海道十勝地方で製造されたものを使用。十勝は日本有数の酪農地帯で、良質な生乳の産地として知られています。その十勝産乳製品を100%使用しているというのだから、品質へのこだわりは相当なもの。同社の帯広工場(現・十勝帯広工場)は1954年から操業を開始しており、「明治北海道十勝」ブランドも育てています。
北海道十勝の恵みを凝縮
販売者は株式会社 明治。製造は同社の協力会社である1959年創立の老舗メーカー、丸善製菓株式会社が担当。
明治のアイスクリーム事業は長い歴史を持ちます。大正10年(1921年)に、現在の明治の前身である極東練乳三島工場で工業生産を開始。1970年代にはアメリカの老舗ブランド「レディーボーデン」とライセンス契約を結び、日本のプレミアムアイス市場を開拓。その後も「彩 AYA」「ロマノ・ビンディ」「ブルージェ」といった高級ラインを次々と展開し、プレミアムアイスクリームの名門として確固たる地位を築いてきました。
Dear Milkシリーズは、そうした明治の知見と技術を結集した意欲作。世界初の「氷点濃縮仕立て製法」は、熱を加えずに乳原料の水分を凍らせて除去するという革新的な製法です。これにより、乳本来の香りとコクを最大限に引き出すことに成功。
冬限定という希少性もあり、気になる方は早めにチェックを。全国のスーパー・ドラッグストアで販売中です。コンビニでの取扱いは限定的なのでご注意を。
プレミアムアイスクリームの名門であり、老舗の乳業メーカー明治が本気で作った冬のミルクアイスクリーム。ミルク好きなら、絶対に外せない一品です。
アイスマン福留でした!Have a ICE day !!





















