どうも!アイスマン福留です。
2026年10月8日、日本一のジェラート職人を決める「ジェラートワールドツアー2026 日本大会」の決勝大会が、東京・新宿のLUMINE 0で開催されました。11時半から18時40分まで、約7時間におよぶ熱戦です(ジェラートなのに…)。
主催のカルピジャーニ・ジャパンさんにご招待いただき、わたくしアイスマン福留も参加。ステージのスペシャルトークセッションも担当させていただきました。完全招待制で一般の方は入れない大会だったので、会場の様子と実際に食べた感想を、たっぷりお届けします!
今年のお題は「パフェ」×「日本のローカル素材」
ジェラートワールドツアーは、開催国ごとに、その国でいちばん愛されるジェラートを選ぶ大会です。業界を代表するプロが審査して、もっとも支持を集めた作品が頂点に立ちます。
今回の日本大会はルールがひと味違っていて、ジェラート単体ではなくパフェスタイルで勝負。見た目を見るビジュアル審査と、味を見る味覚審査の二本立てです。テーマは日本のローカル素材。北海道の甘えびから沖縄のカニステルまで、全国の特産品がずらりと並ぶ光景は、見ているだけでもワクワクしました。
2026年は日本とイタリアの国交樹立160周年。この大会も、その記念事業として正式に承認されたイベントです。
12名が会場でガチ製造
7月の書類とビジュアルによる1次予選を通過した11名に、日本ジェラート協会のジェラートマエストロコンテストを制した1名を加えた12名が、決勝に進出しました。
会場でジェラートとパフェを作り上げます。完成したら、そのまま審査員の前でプレゼン。見ているだけで手に汗握ります。
優勝者には、イタリア・ボローニャのカルピジャーニ本社での研修という、うらやましすぎる副賞も用意されていました。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2026年10月8日(木)11:30〜18:40 |
| 会場 | LUMINE 0(NEWoMan Shinjuku 5F) |
| テーマ | 日本のローカル素材 |
| 審査形式 | ビジュアル審査(パフェスタイル)+味覚審査 |
| 主催 | カルピジャーニ・ジャパン株式会社 |
| 特別協賛 | SIGEP |
| 協賛 | 森永乳業、日仏貿易、日仏商事 |
| メディアパートナー | 日本食糧新聞社 |
| 後援 | 駐日イタリア大使館、日本ジェラート協会、日本洋菓子協会連合会、全日本洋菓子工業会 |
| 企画運営 | 株式会社おいしいJAPAN |
ちなみに主催のカルピジャーニは、1946年にイタリア・ボローニャで生まれたジェラートマシンの世界的メーカー。特別協賛のSIGEPは、イタリア・リミニで毎年開かれるジェラートや製菓の国際見本市です。日本法人はジェラート職人を育てる「カルピジャーニ・ジェラートユニバーシティ」も運営していて、試食カップにもしっかりそのブランドロゴが入っていました。
審査員は9名。顔ぶれが豪華すぎる
審査委員長は、ラ・ベルデュールのオーナーシェフ服部明さん。クラブハリエや帝国ホテルのトップシェフに、スイーツジャーナリスト、大学教授、イタリア大使館の代表者まで並ぶ布陣です。
| 審査員(敬称略) | 所属・肩書き |
|---|---|
| 服部 明 | 審査委員長/ラ・ベルデュール オーナーシェフ |
| 山本 隆夫 | クラブハリエ 代表取締役社長 グランシェフ |
| 西川 広三 | 帝国ホテル 調理部 |
| 柴野 大造 | 日本ジェラート協会 会長 |
| 平岩 理緒 | スイーツジャーナリスト |
| 二村 英彰 | アイスクリームプレス株式会社 代表取締役 |
| 平山 勝巳 | 株式会社日本食糧新聞社 取締役副社長 |
| 石田 雅芳 | 立命館大学 食マネジメント学部 学部長・教授 |
| — | 在日イタリア大使館 代表者 |
日本一はマルガージェラートの竹野智大さん!
| 賞 | 受賞者 | 店舗(地域) | 作品 |
|---|---|---|---|
| 優勝 | 竹野 智大 | マルガージェラート(石川県) | ココナッツパインとシークワーサー |
| 準優勝 | 市原 健太郎 | ホテルグランヴィア大阪(大阪府) | 浅煎り深煎り2種のほうじ茶ジェラート〜魅惑のスパイスとチョコバナナの饗宴〜 |
| 第三位 | 吉澤 未来 | Patisserie Ludique(新潟県) | 越後おぢや有機蕎麦 |
| 審査員特別賞 | 肥田野 雄紀 | アリエッタ デル ジェラート(神奈川県) | Mela e Rosa(りんごとバラのジェラート) |
| 審査員特別賞 | 益村 千代 | ジェラテリアpacherryb(鳥取県) | La mia cara città 〜山椒と抹茶の甘酒フォルマッジョ〜 |
| 審査員特別賞 | 棟久 智之 | パティスリーカフェ ロワゾブルー(山口県) | 架け橋ジェラート〜蜜とコーヒーとゆず吉と〜 |
優勝は「ココナッツパインとシークワーサー」
カクテルのピニャコラーダを、日本の素材で表現したジェラートです。水ベースで、パインのうまみにシークワーサーの酸味を合わせた構成。フルーツ含有量はなんと70%!
ミルク系とシャーベットのちょうど中間を狙った設計です。竹野さんは、今年のジェラートマエストロコンテスト優勝者としてこの決勝に出場。つまり2冠達成です。すごい。
準優勝はほうじ茶×チョコバナナ
個人的に、全12作品の中でも特に好きだった味。サブタイトルは「魅惑のスパイスとチョコバナナの饗宴」です。
深煎りの香ばしさ、浅煎りの軽さ、スパイス、チョコバナナの組み合わせ。ラム酒でフランベしたバナナとほうじ茶・・・。情報だけですでにおいしい。
第三位は、そばジェラート
新潟県小千谷市の有機蕎麦が主役。粗挽きのそば茶を牛乳で煮出して、焦がしバターと合わせています。そこに洋梨の甘さとキャラメルカフェのほろ苦さをプラス。この組み合わせを思いつくのがすごい。
審査員特別賞は3名
-
- アリエッタ デル ジェラート 肥田野雄紀さんのMela e Rosaは、りんごの爽やかさとバラの香りがとても自然。香りの強い素材同士なのにケンカせず、マイルドにまとまっていました。
- ジェラテリア pacherryb 益村千代さんは、鳥取県産米の自家製甘酒とチーズに、抹茶と山椒を合わせたジェラート。山椒のパンチが強烈で、食べたあとまで記憶に残ります。
- パティスリーカフェ ロワゾブルー 棟久智之さんは、山口県産のかんきつ「ゆず吉」とローハチミツにコーヒーという意外な組み合わせ。仕上げ直前にエスプレッソや果汁を混ぜて香りを立たせていて、ハチの巣をかたどったハニカムの飾りもかわいい!
受賞作以外もレベルが高すぎる
表彰式の直前には、ファイナリスト全員のジェラートを味わえるテイスティングタイムがあり、12種類すべていただきました。正直、どれも優劣をつけがたいおいしさ。受賞を逃した作品にも、好みの味がたくさんありました。
ここからは、特に印象に残った4つを紹介します。
甘えびがジェラートになった
北海道の夕日のまちのお菓子屋さん ルモンド、松村泰年さんの「日本海甘えびと和三盆の冷製スープジェラート」。今大会でいちばん斬新さを感じました。
昆布だしで炊いた北海道産牛乳に、和三盆の練乳、焙煎した甘えびパウダー、醤油を合わせています。えびのジェラートと聞くと身構えますが、食べると甘えびのうまみとミルクのコクがちゃんと融合している!柚子、山椒、唐辛子の余韻まで計算されていて、ジェラートの幅をぐっと広げてくれる味。
とうもろこしは芯まで使い切る
東京・自由が丘のAmiCono JIYUGAOKA、井上舞子さんの「禾-とうもろこしと米-」。千葉県木更津産のとうもろこしを、実だけでなく芯からとっただしまで使い切っています。
そこにライスミルクと、粒感を残したおかゆをプラス。味はマイルドで、とうもろこしの風味がしっかり。お替りしました!
下戸でもいける芋焼酎ジェラート
宮崎県のOttO-OttO、吉田雅美さんの「九州本格芋焼酎ジェラート」。これ、個人的にかなり好きでした!
芋焼酎の原料になるさつまいも、黄金千貫のペーストに、蜂蜜とバターと焼酎を配合。焼酎の香りとアルコール感の加減がちょうどよく、お酒をまったく飲めない下戸のわたくしでも、おいしく食べられました。完成形のパフェを食べてみたい。
カニステル、はじめて知りました
沖縄県のLaPausaDolce、新里郁さんの「カニステルとパンダンリーフの南国香るジェラート」。人生ではじめて体験する味でした。
カニステルは、熟すとホクホクした食感と濃い甘さが出る南国のフルーツらしい。恥ずかしながら、この大会で初めてその存在を知りました。
パンダンリーフの甘い香りに、ライムの爽やかさが重なって、まさに南国らしさを感じるジェラート。個性派の味として強烈に記憶に残りました。
ファイナリスト12名と作品一覧
北海道から沖縄まで、12の地域の素材が集まりました。
| No. | 職人 | 店舗(地域) | 作品 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 松村 泰年 | 夕日のまちのお菓子屋さん ルモンド(北海道) | 日本海甘えびと和三盆の冷製スープジェラート | |
| 2 | 井上 舞子 | AmiCono JIYUGAOKA(東京都) | 禾-とうもろこしと米- | |
| 3 | 中井 洋輔 | Gelateria SINCERITA(東京都) | 梅バジリコ(Ume Basilico) | |
| 4 | 肥田野 雄紀 | アリエッタ デル ジェラート(神奈川県) | Mela e Rosa(りんごとバラのジェラート) | 審査員特別賞 |
| 5 | 佐久間 康之 | Gelateria coco(新潟県) | 笹団子〜笹香る越後の里〜 | |
| 6 | 吉澤 未来 | Patisserie Ludique(新潟県) | 越後おぢや有機蕎麦 | 第三位 |
| 7 | 竹野 智大 | マルガージェラート(石川県) | ココナッツパインとシークワーサー | 優勝 |
| 8 | 市原 健太郎 | ホテルグランヴィア大阪(大阪府) | 浅煎り深煎り2種のほうじ茶ジェラート〜魅惑のスパイスとチョコバナナの饗宴〜 | 準優勝 |
| 9 | 益村 千代 | ジェラテリアpacherryb(鳥取県) | La mia cara città 〜山椒と抹茶の甘酒フォルマッジョ〜 | 審査員特別賞 |
| 10 | 棟久 智之 | パティスリーカフェ ロワゾブルー(山口県) | 架け橋ジェラート〜蜜とコーヒーとゆず吉と〜 | 審査員特別賞 |
| 11 | 吉田 雅美 | OttO-OttO(宮崎県) | 九州本格芋焼酎ジェラート | |
| 12 | 新里 郁 | LaPausaDolce(沖縄県) | カニステルとパンダンリーフの南国香るジェラート |
ジェラートの世界は深い!
約7時間の長丁場でしたが、終わってみればあっという間。12名のジェラート職人が目の前でつくって、自分の言葉で語る姿に凄まじい熱量を感じました。本当に素敵な時間でした。
12作品を食べて感じたのは、日本のジェラートはもうイタリアだけのものではない、ということ。甘えび、そば、芋焼酎、甘酒、カニステル。どれもジェラートの素材としては異色なのに、職人の技できちんとおいしい一杯に仕上がっています。とても楽しく、勉強になる一日でした。
一般公開のない大会でしたが、ファイナリストの多くは全国各地にお店を構えています。旅行や帰省のついでに、ぜひ地元のジェラテリアを訪ねてみてください。
最後に、貴重な機会をくださったカルピジャーニ・ジャパンの皆さま、企画運営のおいしいJAPANの皆さま、そして12名のファイナリストの皆さま、本当にありがとうございました。
アイスマン福留でした!Have a ICE day !!











